ドッグフードと自然食に関する、情報と知識

No.4 恐ろしい病気、ヤコブ病


以前から血液製剤を使ったエイズの問題が大きな社会問題として取り上げられ、国や厚生省、医療機関、薬剤メーカーへの不信といらだちを覚えたばかりですが、こんどはヤコブ病と言われている病がそれ以上の危機感をもたらそうとしています。

ヤコブ病とは、人間の死体から取る脳の被膜で、例えば交通事故や頭に何らかの傷害が起こった場合の頭蓋骨手術において、そのほとんどが脳膜に傷を付けた場合に新しい膜をかぶせ、傷口をふさぐ処置として使われるものですが、その人間の死体から取り乾燥されて使用する脳膜(ライオデュラ)に、ヤコブ病やなんらかのウィルス感染しているものが使用され、頭部手術を行った患者がつぎつぎにヤコブ病感染し通常は1〜2年で死に至り、何十年も潜伏し突然発病している場合もあるそうです。
被害にあった患者さんの家族のコメントで、今の医学はこんなに進んだ医学なのに?という言葉は、第3者にとってもやり切れなさが伝わるものでした。

脳膜(ライオデュラ)メーカーでは、どんな病気に感染して死亡した脳膜かの確認もせず、無差別にお金で死体の脳膜を手に入れコバルト60(ガンマ線)で滅菌したものを使用していたことが、被害者が世界中ででてきてから今頃やっと確認されたそうです。 東京医科歯科大学での研究では、コバルト60(ガンマ線)を使用してもウィルスに汚染されている乾燥脳膜は滅菌されない、と発表しています。
また加えてアメリカの研究機関によると、コバルト60(ガンマ線)を使用してもウィルスは滅菌されないことは驚くことではないが、生きた人間に使用する脳膜を、コバルト60(ガンマ線)をつかって滅菌しようとする方が、よほど重要である、と化学汚染を否定した報道がされました。

(6月27日T.B.S−TV放送より)
世界中の人間の医療に使われる脳膜が、この様な状況であるなら、ペットフードに使われる原料肉は果たして、どういう病気に汚染された肉で、どんなウィルスに感染しているのか、はたまたどんな薬品や放射線がつかわれ滅菌されているのか?、各メーカーでは完全に把握されているのでしょうか?
答えは目の前の、今ペットに与えているフードを消費者自身が厳しく確認することで見つかるのではないでしょうか。

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