「うえらんから」とは日本古来の民族であるアイヌの人たちが挨拶のときに用いることばに由来する、「あなたの心にそっとふれる」という意味を持つ言葉です。彼らは初めて出会う人に挨拶をするときに、アイヌ語で

Tanepo unukar an ruwenekusu ueramkarap anpenena
‘タネポ　ウヌカールァン　ルウェネクス　ウエランカラ　アンペネナー’
「初めて会うあなたの心に、そっと触れてもよいですか？」

というやさしい問いかけを交わすそうです。

太古の昔から自然界に逆らうことなく上手に共生しながら生きてきた日本の少数民族アイヌの人たちの生き物や自然界にたいする考え方は、Bigwoodの想いに深く通じるところがあります。緑の豊かな農場と海に囲まれた福岡県糸島で、愛犬と飼い主さんが気持ちよく心を通わせられる機会に恵まれますようにという想いをこめて、「うえらんから」は活動を始めました。犬たちが私たちに初めて出会い、尾を振ってくれるとき、きっと彼らは「はじめまして。あなたの心にそっとふれてもいいですか？？」と尋ねてくれているように思います。１０年後，２０年後にはこのグラウンドが小さな森に囲まれて、人と犬とが自然な気持ちで心地よく過ごせる空間となることを願っています。