【ワンちゃんと飼い主さんの体験記】

はぐくみ通信に掲載した『ワンちゃんの飼い主さんたちの闘病の体験記』を随時
ご紹介させていただきます。
ビッグウッドでは、今後皆様の体験談をご紹介させていただき、お客様の貴重な
体験を次のお客様に伝え、たくさんの愛犬の命が生き生きと輝く橋渡しをさせて
いただきたいと思っています。



『これからもできる限り自然の力を借りて茶太郎の健康を守っていきたい・・・』

松尾 茶太郎くん(北海道 ヨークシャーテリア・6歳 男の子)

茶太郎は、我が家の2代目ワンコです。 この子を迎える前、我が家には“りんたろう”という先住犬がいたのですが、腎臓・心臓を患い13歳で亡くなりました。今でも悔やまれることですが、りんたろうが病気になるまで私たちは犬の食事や健康管理についてあまり深く考えたことはありませんでした。自分たちが食べる甘いオヤツや味付けされたおかずを催促されるままに食べさせ、特に原材料を気にすることなく買い求めたフードを与えていました。腎臓や心臓を弱めた要因について、それまで知らず知らずのうちに与えていたものも関係しているのでは・・と思い、後悔した時には既に遅かったのです。病院のお世話になって生きながらえてはいたものの、薬との縁は切れない晩年を送りました。

人間の子供ならば母親は偏食をさせないように栄養に富んだ食事をしっかり食べさせて健康を守ります。自分で食事を選べず飼い主にしか頼れない犬なら、なおさらのこと健康を維持するための基本として食事に気を使うべきでした。 好きなものだけを食べさせたり、中身のよくわからないフードを与えたり・・そんな生活で、わが子同然の愛犬に本当に愛情をかけていたといえるのか・・自分の健康管理の甘さが災いして、りんたろうにつらい思いをさせてしまったという思いは亡くなった後もずっとつきまとっていました。そして、りんたろうの分まで幸せにしよう、必ず守ってあげようという決意を胸に迎えたのが茶太郎でした。 茶太郎は、すこぶる元気な子ではありましたが、大人になっても体重は1.8kgと小さく、皮膚もあまり強くないようでアレルギーを起こしてはいけないと不安になった私は、低アレルギー食など茶太郎の体にとって良いと思われるフードをいろいろと試していました。しばらくしてから小さなイボが身体に現れている事に気づきました。病院で診てもらったところ、老人性のイボのようなものとの事で、まだ5歳にもならない若さなのに・・と、納得のできない診たてに不安と不満を覚えていました。 少しでも身体に良い食事を与えたいという想いが募るばかりで、これというフードには出会うことがないまま、4歳を迎えた2005年の夏。近くに住む知人の紹介で、ビッグウッドを知りました。 当時住んでいた横浜から転勤で札幌へ発つ直前のことでした。あの時、たまたま彼女と出会って話をきかなければ未だにビッグウッドを知らないまま、フードジプシーを続けていたかもしれません。



茶太郎は『スパミール』も『華』も美味しそうに食べてくれ、切り替えはうまくいきました。 そしてしばらく経つと、両耳の外側と鼻の上から鼻筋にかけての被毛が抜けてきていることがわかりました。もともとカサついていた皮膚もくすんで、ますます乾燥してきました。茶太郎自身は変わらず元気だったのですが、耳を痒がる様子が頻繁にみられるようになりました。 病院で毛が抜けていく原因が甲状腺機能の低下にあるのではと診断を受け、薬をもらいました。しかし、あいまいな説明で簡単に投薬を勧められることに納得がいかず、ビッグウッドにも相談して『ケルプ』『愛犬活力源』を加え『ホメオハーブ療法食』も使ってみることにしました。 それから1〜2ヶ月が経つ頃、臭いのきつい、べたつく耳垢が、多量に出るようになりました。 耳の毛もどんどん抜け、地肌があらわになり、皮膚が黒ずんでいるためにそこだけが目立って見えました。ビッグウッドの相談室で、身体のお掃除の一つとして、一時的にこのような症状が現れる事もあると聞き、愛犬活力源でパッティングしてあげながら様子を見ることにしました。

それから数ヶ月もすると、だんだんと、耳の中の汚れや匂いが目立たなくなってきた事が感じられました。茶太郎が痒がる様子もあまりみられず、毛が抜け落ちた耳や鼻筋には新しい被毛がうっすらと生えてきています。皮膚の黒ずみも薄らいで、本来のピンク色に近くなり、耳も鼻周りの毛もきれいに生え揃ってきました! ひと安心で、療法食もストップし、心身ともに『はなまる』状態で過ごせるようになりました。
ところが、それから数ヵ月後、突然思ってもみないトラブルに見舞われました、癲癇の発作です。初めに異変が起きたのは2006年2月の夜のことでした。 真夜中、足元で動き回る気配に目を覚ますと、それまで静かに眠っていたはずの茶太郎が起き上がり、小刻みに震えていました。何か変なものを食べたのだろうか?といぶかしむうちに震えはおさまり、私も一過性のものだろうとやり過ごしました。



それからは何事も無く過ぎましたが、数ヵ月後、いつものように自宅でのんびり過ごしていた時に突然ひどい痙攣を起こしたのです。 後ろ足をガタガタと震わせ歩くことができず、白目をむいて引きつり、心臓は早鐘のように激しく鼓動していました。そんな状態がなんと20分も続き、私は茶太郎がこのまま死んでしまうのではないかという恐怖に襲われながら成す術もなく、泣きながら夫に電話していました。20分という時間は永遠に続くと思われる長さでしたが、時間が経過するごとに、茶太郎は少しずつ落ち着きをみせ、やがて何事もなかったかのように発作はおさまり、いつものように遊びはじめました。翌日、かかりつけの病院に連れて行き、一連の様子について相談しました。獣医は「おそらく癲癇だろうが詳しく調べてもらいましょう」との事で、大学病院でMRIをとりました。結果は“側脳室拡張”というものでした。大学病院での説明は脳髄液が増えて脳を圧迫し、癲癇のような発作が起きている、ということでした。茶太郎の症状がこれから少しずつ進行していくのかどうかもわからないとの事、私の頭は真っ白になりました。かかりつけの獣医にその結果を伝えると「再び発作が起こり発作の間隔も短くなるようだったら、脳圧を下げる薬で治療をしましょう」とのこと。しかしその薬も対症療法でしかなく、一生飲み続けなければならないものなのです。そして、私の祈りもむなしく、その1ヶ月後、そしてその9日後と立て続けに同じ発作が起きたのです。何の脈絡もなく突然発作が起きるために、私も毎日気が気ではありませんでした。

お医者さんの言われるとおり、投薬治療を行ったほうが茶太郎にとって楽なのだろうか・・しかし、脳裏に、強い薬を常用したあげく薬漬けになってしまったりんたろうのことが浮かびました。もうあんな苦しい思いをさせたくないし、副作用の怖さを考えると、薬は与えたくない。そう強く思いました。大きなリスクを伴う対症的な方法以外にも、何かできることがあるはず!・・そう思った私は別の改善策を模索するようになりました。ネットで知った「脳を活性化する」というペンダントを取り寄せてつけてあげると、強い発作が起こらない時でも、突然小さな震えが起きるといった症状が緩和してきたような気がしました。そして、久しぶりにビッグウッド相談室に電話して、再び『ホメオハーブ療法食』にトライしてみることにしました。また、ホメオパシーも取り入れました。時折、食欲にむらがあった茶太郎でしたが、療法食を食事に加えてみると、ハーブの香りを嫌がるのでは、という心配もどこへやら。驚くほどよく食べてくれました。今、自分の身体に必要なものを選び取って食べている、そんな気がしました。

また、試行錯誤ながら少しでも発作の頻度が減らせればと茶太郎がなるべくストレスを覚えず、安定した気持ちで心穏やかに毎日を過ごせるよう心がけていました。癲癇は一生治らない病気かもしれない。けれど悲観的にならず、気を長く持って、少しでも良い方向に向かうように導いていければ・・祈るような想いで毎日が過ぎました。それからすぐに発作がなくなる、というわけではありませんでしたが、やがて間隔が少しずつ長くなり、発作そのものも軽く短くなっていきました。そして半年過ぎる頃には発作はすっかりおさまり、療法食も一旦お休みする事になりました! どれほど嬉しかったことでしょう。癲癇を持っている子の中には、発作の際、脳圧があがりすぎることなどから、失明や、様々なトラブルに見舞われる子も多いと聞きます。比較的早い段階で茶太郎にも負担の少ない方法で発作を和らげられたことは、とても運が良かったのだと思います。りんたろうが道を指し示してくれたのかもしれません。


もちろん、これで完治したという事ではないでしょうし、また発作が起きる可能性も否定はできません。しかし、これからもできる限り自然の力を借りて茶太郎の健康を守っていきたいと思っています。
『スパミール』を食べるようになってからの茶太郎の変化は目を見張るもので、食が細く痩せっぽちだった身体も全体的にがっちりとしてきました。果物や野菜などをトッピングやオヤツに与えるようになってからは、食のバリエーションもますます広がっています。 ブロッコリー・トマト・モヤシなどは生でバリバリと食べます。サツマイモやカボチャなどは、ホクホクにふかしたり茹でたりしてあげると大喜びです。 そんな嬉しそうな笑顔を見ることが、私たちの幸せにもなっています。私たちの約4分の1という彼らの短い一生が、より輝かしいものであるよう見守っていこうと思います。天国で見守ってくれているりんたろうが、いつも安心していられるように・・。




ビッグウッドでは、「アレルギー、アトピー、眼病、皮膚疾患、関節炎、内臓疾患など、病気の原因は『食』にある」と伝えつづけてきました。
愛犬の食事による闘病体験や、食事を切替えた改善の体験を募集させていただき、直接お客様に取材させていただいております。
取材させていただいた皆さんともに「同じような病気に苦しむワンちゃんの飼い主さんのお力になれるなら・・・」と力強くおっしゃってくださいました。
どんな改善の体験でも結構です。まずはご連絡ください。基本的には、お電話でのインタビューとなります。後日、その内容を当方にて文章化させていただきます。
★体験記の募集については⇒相談室 佐山へ。