生後4〜5ヶ月が過ぎ、アカラスが完治して、やっとワクチン接種の許可が出たものの、そのワクチンさえ、球磨にとっては、大きな負担となるものでした。接種後すぐに顔が腫れ、ひどい下痢と嘔吐を起こしたのです。一時的な症状ではありましたが、球磨のように免疫力が低下している子に、ワクチンを打つことがどれほど負担になるものかを思い知りました。また、この時期になっても軟便は相変わらずで、手でつかむと崩れるようなやわらかい便が続いていました。ブリーダーに勧められたパピーフードも、消化が出来ないのです。栄養不足のために、毛はぱさぱさで、目やにもひどく、内耳には、黒い耳垢がこびりついています。ぱっと見ると、誰もが”汚い犬”と思うであろう、みじめな姿でした。
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