【ワンちゃんと飼い主さんの体験記】

はぐくみ通信に掲載した『ワンちゃんの飼い主さんたちの闘病の体験記』を随時
ご紹介させていただきます。
ビッグウッドでは、今後皆様の体験談をご紹介させていただき、お客様の貴重な
体験を次のお客様に伝え、たくさんの愛犬の命が生き生きと輝く橋渡しをさせて
いただきたいと思っています。



『「いつも一緒だよ」・・・そんな声が聞こえたような気がしました。』

K 様 銀次郎くん(ビーグル系ミックス 男の子・19歳)

今回は、2年前の10月11日に、19歳の天寿を全うした、銀次郎くんをご紹介します。

銀次郎は、私と共に暮らすことになった最初の犬です。 私はずっとペット不可の住宅に住んでいたため、大好きな犬を飼うことが出来ませんでした。 結婚を機に一戸建てに引っ越した時、真っ先に頭に浮かんだのが家族の一員として犬を迎える、ということでした。
当時、銀次郎は祖父母と暮らしていたのですが、高齢の彼らには、犬の世話が困難になってきたところでした。それを聞いて、すぐに我が家に迎え入れることが決まったのです。銀次郎が、7歳の時のことでした。 人間で言えば、もう中年も半ばになってから、新しい家族との生活が始まったわけですが、それから19歳で生涯を終えるまでの12年間、銀次郎は本当に健康そのもの!病院にかかることもほとんどない、実に親孝行な子でした。
とはいえ、迎えた当初からそんな「健康優良犬」だったわけではありません。 それどころか、フードを食べてもすぐに吐き戻したり、消化しきれず、下痢から水便、血便にまで至ることが頻繁にあり、私たち夫婦は散々心配させられていたのです。
胃腸が弱いのか、あるいはフードの問題か・・・良質なフードを求めて、あらゆる情報を得ては、色々なフードを取り寄せていましたが、どれも一長一短。明らかな改善はありませんでした。


そんな時、ある雑誌で「自然派フード」として紹介されていたビッグウッドを知り、早速「華」を取り寄せてみたのです。嬉しいことに、銀次郎には、これがぴったり合っていたようで、すぐに切り替えることができました。そして100%「華」だけになって3日が経つうちに、驚いたことに、それまでずっと悩ませられていた軟便や嘔吐が、ほとんどみられなくなり、安定した良いウンチをしてくれるようになったのです。パサつきがちだった被毛も艶が出てきてぴかぴかと輝くようになりました。
その後、3頭のゴールデン・レトリバーと、コッカー・スパニエル、マルチーズの計5頭が、縁あって次々と私達の家族に加わり、結局銀次郎は一人っ子から5頭の犬たちのお兄さんになったのです。しかし、銀次郎は自分よりもずっと大きく育ったレトリバーに対しても全く臆することなく、いつも堂々たる姿で、5頭を上手にまとめていました。
高齢になっても、元気でカクシャクとしていられたのは、下の犬たちを率いなければという思いが、銀次郎の日々の生活に張りをもたらす力になっていたからかもしれません。
そして何よりも、食事の力、「華」との出会いが一番大きかったと、確信しています。
どんどん年を取っていくのに、元気、食欲は一向に衰えず、むしろ年々若返っているかのようでした。 それでも明らかな老化が見て取れるようになったのは、亡くなった年、つまり19歳を迎えた年の春頃からでした。
目の焦点が合わせられなくなり、平衡感覚が保てず、首が左に傾いて、まっすぐ歩くことが出来なくなったのです。お医者さんの話では、老化のために脳の中で細い血管が切れて、人間でいう脳梗塞のような状態になっているのだろう、ということでした。ごはんを食べようとしても、目を回して座り込んでしまうため、口元に運んであげなければなりませんでしたが、食欲は旺盛で、ソーセージのように切ってあげたスパミールを、嬉しそうに頬張っていました。消化力も変わらず安定して、軟便、下痢便になることもなく、長年の日課である夕方の散歩の時間になると、自分から外に出たがり、リードをつけると習慣のなせる業か、しっかりとした足どりでまっすぐ歩こうとしているのがわかりました。
そんな銀次郎の姿には、まだまだ「生きる」という活力がみなぎり、私のほうが励まされる思いでした。
19歳という年齢を考えると、そのまま弱っていっても不思議ではありませんでしたが、その年の7月には、再び自力で食事が出来るようになり、また、起き上がって歩き回れるほどに回復したのです!



そんな元気な状態で2ヶ月が過ぎ、私は、このまま復活してくれますように、と願わずにはいられませんでした。
しかし、9月に入ると、また新たな変化がみられました。夜中に、室内を徘徊してまわるようになったのです。銀次郎は部屋の中をぐるぐると歩き回り続け、疲れて息が荒くなっても止まることはなく、明け方にようやく疲れ果ててどさりと横になります。そのまま夕方まで眠り、また夜になると目を覚まして歩き回る・・・そんな状態でした。 クレートに入れても、身体をあちこちぶつけながら、せまい中をぐるぐると回り続けます。
そんな昼夜逆転の生活が、1ヶ月ほど続きました。銀次郎は、一晩中歩き続けるために疲れて弱ってきますし、心配でそばに寝ていた私もほとんど眠れないままで、疲労困憊してしまいました。このままでは、ふたりそろって共倒れしてしまう・・・。

悩んだ末にお医者さんに相談し、銀次郎に軽い睡眠薬を処方してもらうことでやっと徘徊の問題はおさまりました。
しかしそれ以来、銀次郎は1日のほとんどを眠って過ごすようになったのです。 起きている時もぼんやりとしている時間が大半を占め、あんなに旺盛だった食欲が少しずつ薄れて、徐々にやせていきました。それでも、夕方の散歩の習慣はしっかり覚えていて、時間になると懸命に体を動かそうとするのです。
軽くなってしまった銀次郎を抱き上げて、外の風に触れさせてやると、心地よさそうに目を閉じて、風のにおいをヒクヒクとかぎながら満足したような表情を浮かべ、また眠りに入りました。 ほとんど動かないため、床ずれを起こさないようにと、ほぼ4時間おきに、体の向きを変えてやりましたが、苦しんだり痛がったりする様子は全くなくいつもとても穏やかな顔で眠っていました。
しかし最期の1週間は、「自分には、もう必要ない」とでも言うように、一切の食べ物を口にしなくなりました。 枯れるように、少しずつ、命の炎が消えていく・・・そんな静かな時間が流れていました。 亡くなったのは、10月11日のことです。私達はいつものようにふとんを並べて眠り、朝方ふと目を覚ますと、傍らの銀次郎はすでに冷たく、硬くなっていました。とても安らかな顔でした。本当に眠るように、逝ったのだと思います。
それは、私もこうありたいと思えるほど静かで穏やかな最期でした。
それでもやはり、覚悟していた以上の喪失感を覚え、銀次郎とともに過ごした日々が頭の中を絶え間なく走馬灯のように駆け巡り、涙はとめどなくあふれ出ました。 そのような状態のなか、車で火葬場に向かう道中のこと。ふと、隣の席に、銀次郎が座っているように感じたのです。 そして、「いつも一緒だよ」・・・そんな声が聞こえたような気がしました。 その瞬間、私の心の中で「ああ、大丈夫だ。あの子はきっと、いつも私のそばにいてくれる」と、何の疑問もなく自然に納得することができたのです。


baron&shumと・・・

7歳のときに迎えてからともに過ごした12年間、銀次郎が私たち夫婦に与えてくれた安らぎ、笑い、喜びは、かけがえのないものでした。そして、ビッグウッドとの出会いがあり、不安定で弱かった銀次郎の身体がぐんと強くなり、このような天寿を全うできたことを、本当に嬉しく思います。 銀次郎は、最期まで床を汚すこともなく、毛艶もピカピカと輝いていました。火葬場の方も、この年齢で、こんなにきれいに亡くなるなんて、と驚かれていたほどです。 今、我が家の庭には、銀次郎の記念樹として植えたミモザの木が、すくすくと成長しています。 私のそばには、11歳になるバロンを筆頭に、9歳のシューム、7歳のメイという3頭のゴールデン・レトリバー、そして7歳になるマルチーズのレオ、2歳になるA・コッカースパニエルの、チップルがいます。 彼らが全員、銀次郎のように最期まで命を輝かせて、健やかに生涯を全うできるよう、導いていきたいと思います。ビッグウッドさん、これからも、我が家の犬たちをどうぞ宜しくお願いします。



ビッグウッドでは、「アレルギー、アトピー、眼病、皮膚疾患、関節炎、内臓疾患など、病気の原因は『食』にある」と伝えつづけてきました。
愛犬の食事による闘病体験や、食事を切替えた改善の体験を募集させていただき、直接お客様に取材させていただいております。
取材させていただいた皆さんともに「同じような病気に苦しむワンちゃんの飼い主さんのお力になれるなら・・・」と力強くおっしゃってくださいました。
どんな改善の体験でも結構です。まずはご連絡ください。基本的には、お電話でのインタビューとなります。後日、その内容を当方にて文章化させていただきます。
★体験記の募集については⇒相談室 佐山へ。