【ワンちゃんと飼い主さんの体験記】

はぐくみ通信に掲載した『ワンちゃんの飼い主さんたちの闘病の体験記』を随時
ご紹介させていただきます。
ビッグウッドでは、今後皆様の体験談をご紹介させていただき、お客様の貴重な
体験を次のお客様に伝え、たくさんの愛犬の命が生き生きと輝く橋渡しをさせて
いただきたいと思っています。



『これからの長い生涯を、ビッグウッドの食事で、健やかに育んでいきたいと思っています。』

薮田 夢ちゃん(生後10ヶ月 チワワ 女の子)

夢が私たち家族の一員になったのは、2006年も押し迫った大晦日の夜遅く、そろそろ除夜の鐘が鳴る頃でした。
我が家には、既にチャッピーという先住犬がおり、2頭目を迎えるつもりはなかったのですが、年末の買い物にと、29日にたまたま訪れたホームセンター内のペットショップで、他の仔犬に混ざって、ひとり成長しても売れ残ってしまっていた、この子をみつけたのです。聞けば、このペットショップがオープンした7月から半年以上の間、ずっとここにいるそうで、もう生後6ヵ月半になるということでした。このまま売れ残った場合どうなるのかと、店員に聞いても、曖昧な返事しか返ってきません。

体重は、キッチンスケールでチェック!

その場で連れて帰ろうかとも思いましたが、犬を引き取るということは、その子の一生を、必ずしあわせなものにしてあげる責任を負うということ。本当に、自分にそれだけの覚悟があるのか。また、新しい子を迎えることが、チャッピーにとって良いことなのかどうか。衝動的な感情にまかせて、簡単に決めていいことではない。一晩、頭を冷やして考えようと思ったのです。
その日は思いとどまり、そのまま家に帰ったものの、無邪気にはしゃぐ幼い子犬たちに混じり、ショウケースのなかでひとりぽつんと、寂しそうな目をしていたあの子のことが、どうしても頭から離れませんでした。 いろいろと考えた末、やはりあの子を放っておけないという思いが強く、新しい家族として迎えることを決意しました。やっと準備万端整えて、迎えに行くことができたのが、お店が正月休みに入る直前の大晦日の夜だったのです。
その子には、家族にとって良い初夢をもたらしてくれるようにと、「夢」と名づけました。 幸い、夢はとても懐っこい子で、仔犬とどう接していいか分からない様子だったチャッピーにも上手に受け入れられるようになりました。
迎えたばかりの頃は、ペットショップから譲り受けたフードを使っていましたが、私はなるべく早く「スパミール」に切り替えるつもりでした。食の細かったチャッピーが、ビッグウッドにお世話になってから、とてもよく食べるようになり、悩んでいた皮膚のトラブルからも解放されたため、夢のことも、「スパミール」で、元気な身体にしてやろう!と思ったのです。
しかし、食事に関しては、今まで経験したことのない悩みを抱えることになりました。 「食べてくれない」ことが心配だったチャッピーと違って、夢は異常なほど「食べたがる」子だったのです。食事を出せばガツガツと一気に食べ、物足りなさそうに部屋中をウロウロとかぎまわり、部屋の隅のほこりさえ食べようとします。常に飢えているようなその姿は、見ていて悲しくなるほどでした。かといって、食事の量を増やすと、たとえ小分けにして回数を増やして与えても、すぐに軟便になるのです。 「スパミール」に切り替えても、それは一向に変わりませんでした。
そして、その割には、食べても食べても、一向に体重が増えず、小さな身体に見合わないほど多量のウンチをしているところが気にかかりました。


バッグに入って、お出かけ準備完了!

また、“食糞”の癖があることもわかりました。私の目が届く間は、ウンチをしてもすぐに処分することができるのですが、多い時は、1日に5〜6度も排便する夢を、1日中見張っているわけにもいきません。 私が気づかないうちに食べてしまい、その跡だけが、シーツに残っていることが何度もありました。
食糞防止用のサプリメントとして、食後に舐めさせることで、ウンチに犬が嫌がる匂いが残るようにするという、唐辛子成分が含まれたシロップも試しましたが、効き目があったのは2〜3日だけ。ウンチに残る唐辛子の匂いにも、すぐに慣れてしまいました。
どうしたものかと、ビッグウッドに電話して担当の松崎さんに、食糞の問題のほかに異常な食欲と便の多さなどについて相談するうちに、食糞の原因がみえてきました。
夢は食べたものをうまく消化出来ないために、食べたものの栄養成分が身体に活用されることなく、ほとんど全てウンチに出てしまって吸収されないから、いくら食べても満足できないことが考えられるとのこと。夢の身体の細胞は、いくら食べても飢餓状態で、悲鳴をあげていたのです。
食糞も、消化されない食事がそのまま出てきたことで、それをもう一度身体にとりこもうとして、起きていたのかもしれません。けれど、私にはもうひとつ、思い当たることがありました。
夢が暮らしていたペットショップでは、仔犬が粗相をしても、あまりこまめに掃除がなされていなかったことを思い出したのです。仔犬たちがおかれている、小さな狭い箱の中は、決して清潔とはいえない環境でした。 本来きれい好きの犬たちは、自分の寝床にウンチが残っていることを嫌がり、食べてきれいにしてしまうこともあるそうです。こんな場所で半年以上、過ごしてきた夢に、食糞の癖がつくのは当然かもしれない、と胸が痛みました。

お洋服はチャッピーくんと同じく、
ママの手作りです。

生後半年を越えてしまっている以上、一般的な仔犬よりも、トイレの躾には時間がかかることは覚悟していました。けれど、食糞の癖だけは、早くなんとかしたい…そう思った私は、とにかくまず、しっかりした消化力をつけてあげるために、「エンザイム」を1日2回の食事に加えてみることにしました。そして、同時に食糞する隙を与えないよう、私なりの方法で生活環境を見直してみることにしました。 それまで、夢を見ていられない時間は、トイレシートをしきつめたサークルの中にベッドをおいてやり、夜もそこで寝かせていました。そして、目の届く時間帯は、畳や絨毯の部屋に、さながら工事現場のようにブルーシートを広げて自由にさせていました。そしてウンチをしているのに気づいたらすぐに処分するようにしていたのですが、思い切ってブルーシートとサークルを全て撤去し、日中はゆめの行動をよく見て、ウンチやおしっこのタイミングをはかり、まめにトイレに連れて行くことにしました。
そして、留守にしなければならない1〜2時間程度の間は、夢がウンチの姿勢をとりにくい、天井が低めのキャリーケースに入れて居場所を制限することにしました。キャリーケースの中では、夢もウンチをしたがらないのではないかと思ったのです。 夜眠る時も、キャリーに入れて私の枕元におき、そのそばにはトイレシートをしいて、もしごそごそと、トイレに行きたがるそぶりをみせたら、すぐに出してあげられるようにしました。
「エンザイム」は、夢に合っていたようで、使い始めて2〜3日後には、明らかな変化が現れました。食事量に見合った、ころんとした形のいいウンチをするようになり、排便のタイミングも、朝夕2回の食事にあわせて、安定してきたのです。このため、日中も、常に気を配ってやる必要もなくなり、すぐに自由に過ごさせてあげられるようになりました。
そして、あの異常なほどの食欲も、気づけばすっかりおさまっていたのです。夢は、食事がすむと、満足しきったように、眠りにつくようになりました。身体もみるみる変化していきました。4ヶ月前に迎えたときには、ほとんど全く筋肉がないために、足腰が不安定で、脚は今にも折れそうなほど細かったのですが、栄養が身体に行き渡り、遊んだり走ったり、仲間の犬たちとじゃれまわるようになった今では、体全体に逞しい筋肉がついて、しっかりとした身体になってきたのです。
初めはたくさんの不安を抱えていた夢との暮らしですが、チャッピーとの相性もよく、我が家に欠かすことのできない存在となりました。どの犬に対してもフレンドリーに接する夢の影響で、怖がりのチャッピーが、近所の犬たちの輪に入れるようになるという、嬉しい変化もありました。
彼ら2頭を見ているだけで、笑ったり癒されたり…。チャッピーと夢の存在が、毎日を本当に楽しいものにしてくれています。彼らの、これからの長い生涯を、より充実した楽しいものにしてあげるために、ビッグウッドの食事で、健やかに育んでいきたいと思っています。



ビッグウッドでは、「アレルギー、アトピー、眼病、皮膚疾患、関節炎、内臓疾患など、病気の原因は『食』にある」と伝えつづけてきました。
愛犬の食事による闘病体験や、食事を切替えた改善の体験を募集させていただき、直接お客様に取材させていただいております。
取材させていただいた皆さんともに「同じような病気に苦しむワンちゃんの飼い主さんのお力になれるなら・・・」と力強くおっしゃってくださいました。
どんな改善の体験でも結構です。まずはご連絡ください。基本的には、お電話でのインタビューとなります。後日、その内容を当方にて文章化させていただきます。
★体験記の募集については⇒相談室 佐山へ。