【ワンちゃんと飼い主さんの体験記】

はぐくみ通信に掲載した『ワンちゃんの飼い主さんたちの闘病の体験記』を随時
ご紹介させていただきます。
ビッグウッドでは、今後皆様の体験談をご紹介させていただき、お客様の貴重な
体験を次のお客様に伝え、たくさんの愛犬の命が生き生きと輝く橋渡しをさせて
いただきたいと思っています。



『飼主として後悔のない日々を送りたいと思っています。』

島岡 キャバくん(キャバリア 男の子 8歳)

キャバを我が家に迎えたのは、捨てられた犬を保護するボランティアをしている知人に、こんな子がいるよ、とすすめられたことがきっかけでした。当時、我が家には15歳になる愛犬、チャッピーがいましたので、チャッピーや家族との相性次第かな、と思い、試しに連れてきてもらいました。当時約1歳だったキャバは、初対面から忘れられない印象を残してくれました。家に入るとすぐに、まるで我が家のように嬉しそうに駆け回り、チャッピーに挨拶をして、私の膝に手をかけ、顔をうずめたり、「ボク、ここにいていい?」というような目で、じっと私を見上げるのです。チャッピーともすぐになじんでしまい、自然と私達家族の一員になることが決まりました。その後チャッピーは亡くなりましたが、後に同じキャバリアのリア、キンちゃん、フレンチブルのテリーが加わり、キャバはすっかり兄貴分となって、我が家はいっそう賑やかになりました。

その頃、私は犬たちの食事には特に何の疑問も持たず、市販のフードに時々キャベツなどをトッピングしたものをあげていたのですが、キャバが5歳になる頃に読んだ手作り食の本をきっかけに、手作りご飯にナチュラルフードをあわせた食事をあげるようになりました。キャバが6歳のとき、若干心雑音があると病院でいわれたのですが、そのような問題など微塵も感じさせないほど元気一杯、毎日、リアたちとプロレスや追いかけっこに興じており、私も何の不安をかかえることなく毎日を過ごしていました。
ところが、7歳を迎えた年の6月、恐ろしい事件が起きました。朝目覚めて、いつものようにのびをした直後、突然身体を引きつらせてばたんと倒れ、小刻みにガクガクと身体を震わせたかと思うと、四肢をぴんとつっぱらせたまま硬直してしまったのです。目はうつろに開かれ、失禁し、半開きの口からは舌がだらりとたれ、よだれが流れ出ています。あまりに突然の出来事でしたので、私はショックのあまりわけもわからないままキャバに声をかけ続けましたが、何も反応はありません。混乱する頭で、以前、キャバリアには遺伝的に癲癇が起こりやすいと聞いたことを思い出しました。今までは、そんな兆候すら無く、ずっと元気で7歳まで過ごしてきたのに・・・癲癇なんて信じたくない!という気持ちが溢れました。



癲癇の発作は、そっと静かにしておけばおさまると聞いていましたが、キャバはヒクヒクと硬直したまま、数分経っても変わらないままです。傍目から見ると、そのままパタリと息を引き取ってしまいそうでした。私は恐怖に襲われながら、動かないキャバを抱えあげ、とにかく病院へと泣きながら車を走らせました。病院に着いても、発作がおさまる気配は一向になく、抗癲癇薬を注射されてからしばらく経ってようやく自力で身体を動かせるようになりました。先生の見立ては、恐れていたとおり、癲癇の発作とのことでした。注射のあと、やっと落ち着きを取り戻したキャバでしたが、右半身に麻痺が残り、自力では起き上がれない状態でしたので、一旦入院させることになりました。
そしてその2日後、先生と相談の上、今回の発作が一過性のものである可能性も考えて、とりあえず暫く様子を見ようということで、退院が決まりました。 今後の対応について相談をすると、もしどうしても心配なら、あるいは今後も発作が繰り返されるようなら、脳に腫瘍があるかどうか、といった原因を究明するために、大きな病院でMRIなどの詳しい検査をする方法もある、と言われました。 しかし、たとえばその検査で腫瘍がみつかり、その影響で発作が起きているとつきとめられたとしても、改善できるかはまた別のようでした。
外科的処置での対応は難しく、おそらく一生、薬とつきあっていかなければならないというのです。 また、癲癇の発作だとしても、やはり、発作が繰り返されるたびに、薬で対応するしかないということでした。 「今の段階で、麻酔をかけてあらゆる検査をするというのは、キャバくんの体力、精神面でも負担をかけてしまう可能性のほうが大きい気がします。飼主さん次第ですから、よく考えてみてください。」という先生の言葉に、私は、ショックから覚めやらない状態のまま、キャバを連れて帰りました。


2日間の入院で抗癲癇薬を投与されていたキャバは、それから約1週間ほど、意識が朦朧とし、多飲多尿になるという副作用が続いていました。目の焦点がなかなかあわず、夢見るように宙を見つめています。普段なら朝、昼、晩と、庭や散歩ですませていたおしっこも、水をがぶ飲みするために、庭へ出るまで我慢できずにたびたびもらしてしまい、私は、最低でも2時間おきに排尿のために外に連れ出していました。また、右半身の麻痺のため、身体は若干左に傾いていました。薬の影響とはいえ、そんなキャバの姿を見ることは本当につらいものでした。
副作用がおさまると、以前のとおり、普通の生活を送れるようになりましたが、いつ起きるか分からない発作に対する不安、そして発作を収めるためにはその都度、こんな強い薬を使わなければならないのかと思うと、私は愕然とする思いでした。かといって、治る見込みも少ないのに、麻酔をかけて大変な検査をすることや、発作を起こす頻度を軽減するために、身体への負担が大きい薬を一生飲ませるという治療も、試してみる気にはなれません。そんな時、3ヶ月前からお世話になっていたビッグウッドのことが浮かんだのです。
キャバの身体に負担をかけないやさしいもので、少しでも発作のリスクを減らす助けになれば・・・そんな思いで、コンサルティングサポートルームに相談し、「ホメオハーブ療法食」をお願いすることにしました。被毛チェックを行って療法食が届くまでは、どうかこの間に発作が起きませんようにと、祈るような気持ちでした。それまでは、あちこち一緒に連れて行っていましたが、もし出先で発作が起きてはという怖さから、外出も控えていました。そうして7月の初めに届いた療法食を、「華」、「元気な酵素」、「愛犬活力源」に、野菜を煮込んだ手作りスープに混ぜて与えはじめました。手作りできる時は、療法食に、十五穀米と野菜を煮干やカツオでとっただし汁で煮込んだものを混ぜて与えていました。


キャバは毎回、きれいに完食!体調もすこぶる良いようで、私も、発作が起きたことを忘れてしまうほど、何事も無いまま過ぎていきました。それだけでなく、療法食を始めて約3ヵ月後の定期健診では、心臓の雑音が聞こえなくなっていることがわかったのです。血行を良くするためのハーブが含まれていたのが良い影響を与えてくれたのかもしれませんが、嬉しい驚きでした。そんなことも重なり、すっかり安心した私は、コンサルティングサポートルームにも相談して、その年の12月、半年間続けていた療法食を一旦ストップして様子を見ることにしました。
ところが、その矢先の翌年2月、ちょうど私が不在の時に、キャバは2度目の発作に襲われたのです。前回と同じように身体全体が硬直し、失禁してしまったキャバを、母が病院へ連れて行きました。連絡を受けて病院へ直行すると、症状はおさまっているものの、抗癲癇薬の影響で目をぼんやりとさせたキャバが横たわっていました。私を見つけて、右半身の麻痺のため身体を傾かせながらも懸命に立ち上がるキャバを見て、胸がつぶれそうになりました。


もう大丈夫だろうと喜んでいた矢先の出来事に、ショックはかくしきれませんでしたが、母や先生から、今回の発作が前回よりもずっと軽いもので、病院に着く前にはおさまっていたと聞き、療法食の効果を実感しました。翌日には退院して、若干残っていた右半身の麻痺も2〜3日で改善することができましたが、私は、すぐに療法食を再開することにしました。療法食を与え始めてから、何事もなかったかのように元気いっぱいで過ごすようになったキャバを見ると、救われるような思いでした。それから2ヶ月。キャバは、相変わらず他の犬たちとやんちゃな毎日を過ごし、この3月で8歳を迎えました。
今まで何のトラブルもなかったキャバを襲った、突然の恐ろしい発作。回復して、元通りの生活を送れるようになって初めて、私は愛犬が健やかに毎日を過ごせるという当たり前の幸せを実感し、その状況に感謝するようになりました。まだ、発作への不安が完全に無くなったわけではありませんが、私がいじいじとしていては、この子を守ることはできない!と奮起しています。私たちより数倍早くいのちを終えるこの子の一生が、出来る限り喜びにあふれたものであるように、飼主として後悔のない日々を送りたいと思います。



ビッグウッドでは、「アレルギー、アトピー、眼病、皮膚疾患、関節炎、内臓疾患など、病気の原因は『食』にある」と伝えつづけてきました。
愛犬の食事による闘病体験や、食事を切替えた改善の体験を募集させていただき、直接お客様に取材させていただいております。
取材させていただいた皆さんともに「同じような病気に苦しむワンちゃんの飼い主さんのお力になれるなら・・・」と力強くおっしゃってくださいました。
どんな改善の体験でも結構です。まずはご連絡ください。基本的には、お電話でのインタビューとなります。後日、その内容を当方にて文章化させていただきます。
★体験記の募集については⇒相談室 佐山へ。