その頃、私は犬たちの食事には特に何の疑問も持たず、市販のフードに時々キャベツなどをトッピングしたものをあげていたのですが、キャバが5歳になる頃に読んだ手作り食の本をきっかけに、手作りご飯にナチュラルフードをあわせた食事をあげるようになりました。キャバが6歳のとき、若干心雑音があると病院でいわれたのですが、そのような問題など微塵も感じさせないほど元気一杯、毎日、リアたちとプロレスや追いかけっこに興じており、私も何の不安をかかえることなく毎日を過ごしていました。 ところが、7歳を迎えた年の6月、恐ろしい事件が起きました。朝目覚めて、いつものようにのびをした直後、突然身体を引きつらせてばたんと倒れ、小刻みにガクガクと身体を震わせたかと思うと、四肢をぴんとつっぱらせたまま硬直してしまったのです。目はうつろに開かれ、失禁し、半開きの口からは舌がだらりとたれ、よだれが流れ出ています。あまりに突然の出来事でしたので、私はショックのあまりわけもわからないままキャバに声をかけ続けましたが、何も反応はありません。混乱する頭で、以前、キャバリアには遺伝的に癲癇が起こりやすいと聞いたことを思い出しました。今までは、そんな兆候すら無く、ずっと元気で7歳まで過ごしてきたのに・・・癲癇なんて信じたくない!という気持ちが溢れました。
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