発疹は、出たり消えたりを繰り替えしており、その都度、注射や飲み薬でおさまっていたため、このような状態もパグ特有の体質なので仕方ないのだろうとしか思わなかったのです。ところが、レオンが3歳を迎えた頃、ある出来事がきっかけで、私の心に不安が芽生えました。
発端は、レオンに続いて迎えたしかし、私が期待するような明らかな変化はなかなかみられませんでした。背中やお腹の発疹は相変わらずで、痒がって掻いた身体のあちこちは毛が抜けて、部分的に禿げた状態になっていました。今病院に行けば、きっとすぐに注射を打っておさまるのだろうけれど、それでは根本的な解決にはならない。かといって、自分が良いと思い実行していることはほとんど成果があがらない・・・。当時はどうしていいのか分からず、まるで暗闇の中にいるようで、最もつらい時期でした。そしてその年の6月、思い切って、以前ネットで知り、気になっていたビッグウッドに相談の電話をかけ、食事を切り替えることにしました。初めは「華」を使っていましたが、9月に入った頃、試しに「スパミール」に切り替えてみると、水分がしっかり残っているせいか、こちらのほうがレオンには合っていたようで、より消化吸収がしっかりできるようになりした。代謝もあがってきたのか、身体もだんだんと締まってきて、身体が食事によって作られていくことを実感しました。そして同じ頃、相談室に電話をかけて、薬を止めてビッグウッドに切り替えるまで1年以上の間、自然なものでケアしていても、ほとんど状態が変わらなかったことを話し、よりピンポイントでレオンに合ったものを一緒に使おうと、被毛チェックを行い、「ホメオハーブ療法食」を作ってもらうことにしました。また、ビッグウッドの代理店もされている「ホワイトベル」の渡邊さんに教えていただいた、外側からも皮膚に刺激を与えて新陳代謝を促すという超音波温浴器をお風呂にとりつけて、1日1回、入浴させることにしました。レオンの皮膚の状態がどんどんひどくなっていったのは、この頃からでした。抜け毛はどっと増えて、身体をぶるっとふるわせただけで毛が舞い散ります。体中の被毛がどんどん抜けていき、あとに見える皮膚には赤い湿疹がブツブツと見えていました。「体内のお掃除が始まると、一時的に皮膚の状態がひどくなることがある」ということは自分でも調べて理解していましたが、レオンに現れた症状は、私の予想をはるかに超えるものでした。目やにはいくら拭いても湧いて出てくるようで、耳の中も、1日掃除しないでいるだけで、黄色の耳垢が大量に出ました。足裏のパットや指の間は赤くなり、皮膚の一部分がぽこりといぼのように腫れて、そこが破れては血や膿が流れ出ました。足が地面につくこと自体が刺激になり、痛がって歩けないため、排尿排便の際には抱きかかえて外に連れ出してあげなければなりませんでした。そんなレオンを見た家族は驚き、病院に連れて行ったほうがいいのではと、何度も説得されました。 |