順調に食事を切り替えて、元気いっぱいで過ごしていたチャクラですが、それから4年近く経ったある冬の真夜中、異変が起きました。
どこかに痛みを感じたのか、急に起き上がってウロウロと歩き回り、落ち着きのない様子をみせ始めたのです。ブルブルと極度の震えを起こして横になることもできず、立ったり座ったりを繰り返し、目を細めて辛そうな表情を浮かべるチャクラに、私たちの眠気も一瞬にして吹き飛び、わけもわからず身体をさすってやりました。
結局、チャクラも私たちも一睡もできない状態で夜が明けました。
やがて痛みが和らいだようで、チャクラは、何事もなかったように、元気に動きだしました。朝ごはんも完食!一体あの痛みは何だったんだろう・・・?首をかしげながら、ひとまず病院に連れて行き、昨晩のチャクラの様子を先生に説明しました。その時の症状が全く残っていないため、その場では判断できないとして、1日入院させて様子を見てもらったところ、またもや足腰の震えが起きました。
それによる診断では、夜、気温が急激に下がることで、神経痛を起こしやすくなっているとのことでした。痛み止めの注射と飲み薬で、とりあえずおさまったものの、一生病院と縁が切れないだろうと聞かされた私たちは、悩みました。できるだけ強い薬は避けたいという気持ちがあったからです。けれど、発作が起きるのは、気温の変化が大きい真冬の夜だけかもしれない、もし薬を使うのがその間だけなら、身体への負担も少なくてすむだろう、という一縷の望みをもち、発作のたびに痛み止めを飲ませて様子をみてみることにしました。 そして、不安な思いで、早く冬が終わるようにと願っていたさなか、またもや、私たちを混乱させられる出来事がありました。
かかりつけの病院が休みの時に、泡を吹くほどの発作を起こしたチャクラを別の病院で診てもらったところ、神経痛ではなく、癲癇の疑いがあると言われたのです。
一体何が原因なのかはっきりしないまま、不安だけが膨らんでいきました。 |