【ワンちゃんと飼い主さんの体験記】

はぐくみ通信に掲載した『ワンちゃんの飼い主さんたちの闘病の体験記』を随時
ご紹介させていただきます。
ビッグウッドでは、今後皆様の体験談をご紹介させていただき、お客様の貴重な
体験を次のお客様に伝え、たくさんの愛犬の命が生き生きと輝く橋渡しをさせて
いただきたいと思っています。



『どんな子でも、決して遅すぎることはないのですから・・・。 』

東京都 佐野様 ジェニーちゃん(ミニチュア・ダックスフント 10歳 女の子)

我が家にジェニーがやってきて、今年で10年目。何事もなかったかのように元気いっぱいで毎日を過ごしていますが、ここに至るまでは本当に山あり谷あり!この子は長生きできないかもしれない、と覚悟したこともありました。 最初の事件は、生後2ヶ月で迎えてすぐにケンネルコフにかかったことでした。早めの治療で元気になり安心したのも束の間、その半年後にはしきりに身体を掻きはじめるようになったのです。
「アトピー性皮膚炎」との診断で、夜も眠れないほど痒がって皮膚は真っ赤になり、とにかく楽になればと、ステロイド剤、抗ヒスタミン剤を使うようになりました。効果はてきめんに現れ、夜もすやすやと眠れるようになったのですが、薬を止めるとすぐに痒みがぶりかえすため、常に薬を手放せないまま夏を越すことになりました。それでも蒸し暑さがおさまり涼しい秋が来ると、ジェニーの痒みも少しずつ落ち着いて普段通り過ごせるようになりました。

ジェニーちゃん・・・


しかし、それから毎年梅雨が近づくと、猛烈な皮膚炎がぶりかえすようになったのです。結局、蒸し暑い梅雨の時期から涼しくなる秋口にかけては、毎年ずっと薬漬けで過ごすというパターンが、8年間続きました。薬を飲んでいる間は喉が渇くようでやたらと水を飲み、副作用のため次第に食欲が落ちてしまいます。そして食べ物が胃の中に無い状態が長く続くため、今度は胃液を吐くようになりました。犬を飼うことも初めての私たちは、それまでずっと同じ病院に頼りきりでしたが、ジェニーが食べ物すら受け付けられないような状態でも相変わらず強い薬を繰り返すという病院の姿勢に次第に疑問を感じるようになりました。私たちはジェニーのためにも別の病院に相談してみようと思い始め、飼主の考えもきちんと理解して治療を考えてくれる病院をやっと探しあてて診ていただきました。



血液検査では、ジェニーの肝数値はかなり悪くなっていました。長年ステロイドを常用していたことで、肝臓に負担がかかりすぎているとのこと。薬というものは、効き目が早く手軽に使えるものであれば、その分リスクも大きいことを痛感した私たちは、投薬やワクチンなどの予防接種も一切止めて、その病院のアドバイスによる手作り食に切り替えることにしました。自然治療に力を入れている病院だったため、ホメオパシーやフラワーエッセンスについても教えて貰い、アロマオイルのスキンローションを作って痒がる部分につけてあげたりと出来る限りのケアを行いました。
その甲斐あり、完治までは程遠いながらも、なんとか夏場をやり過ごせるようになったのです。たとえ“だましだまし”でも、こうして少しずつ夏場の皮膚のトラブルを乗り越えていければと思っていた矢先、ジェニーの後ろ足のつけね部分に、大豆大の小さないぼが出来ていることに気がつきました。細胞診では「良性の脂肪腫」とのこと。様子をみていると、初めは被毛の間に隠れて見えなかったのが次第に大きくなり、3ヵ月後にはピンポン玉大にまでなってしまいました。獣医さんとも相談して、念のためにと手術で切除しましたが、その後すぐ、今度は身体のあちこちに同じような脂肪腫ができはじめたのです。獣医さんによれば小さい頃から薬を使いすぎていたこと、またミニチュアダックスという人気犬種だけに、乱繁殖が繰り返されていただろうことも一因となり、自己免疫疾患のようになっているのでは、とのことでした。病院で出して貰ったホメオパシーが功を奏して脂肪腫は破裂したものの、それからもいぼは次々にボコボコと現れて、消えてしまうことがないまま、2年が過ぎました。


ビッグウッドのことを知ったのはその頃のことです。「ペットの命を守る」という本を読んだことがきっかけで、手作りごはんに愛犬活力源、元気な酵素などのサプリメントを併用するようになりました。
それからしばらく経った頃、ジェニーに別の異変が起こりました。腹部が固くなり、ゆでたまごが腐ったようなゲップを頻繁にするのです。そして口もとをクチャクチャと舐めるしぐさが増えたかと思うと、胃液や食べたものを吐きもどすということを繰り返すようになりました。
吐瀉物には、イオウのような臭いが漂っています。食欲をなくして1日のほとんどを寝て過ごし、起きてはまた吐くという状態で、体重も急激に減っていきました。エコーをとると、胃壁に手術ではとりきれないほど大量の脂肪腫ができているとのこと。やむなくステロイドを使い一時的に回復はしたものの、3ヶ月ほど続けるうちにそれも効かなくなって、嘔吐がぶり返してしまいました。もうダメかもしれない・・・それでも、一縷の望みを託そうと相談室にアドバイスを求め、お話の中で、ホメオハーブ療法食のことを知ったのです。藁にもすがる思いでお願いして、ステロイドも止めたところ、療法食を始めて1ヶ月も経たないうちにジェニーに嬉しい変化が現れました。嘔吐の回数が減り、絶え間なく現れていた身体表面の脂肪腫も相次いで破裂。その跡も再発することなく、綺麗な皮膚に戻っていったのです。4ヶ月過ぎる頃、目に見える脂肪腫は皆無になり、驚いたことに、エコーの再検査でも胃壁中の脂肪腫がきれいになくなっていました!
我が家全体が、驚きと安堵、そして大きな喜びに包まれたことは言うまでもありません。このことをきっかけに、もはや持病とあきらめていたアトピーについても、小さな希望がみえてきたような気がしました。それまでは、ひどくなる夏場だけ何とかやりすごせれば・・・という、どちらかというと諦めに近い気持ちでいたのですが、このことをきっかけに、ジェニーの力を信じて正面から向き合おうと考えたのです。そこで昨年の夏、再度被毛チェックを行い、療法食の中身を見直して、アトピーの大きな要因と思われる体内の酸化物質を早く吐き出させてしまうための療法食に切り替えました。半月経たないうちに、ジェニーは全身を痒がることが多くなり、皮膚がぽろぽろとむけ、かさぶたがあちこちできるようになりました。悪いものを出してしまうまでの辛抱だよ、と話しかけながら愛犬活力源で拭いていると、やがてかさぶたがはがれた跡に、きれいなピンク色の皮膚が現れてきました。

また、この間に、思いがけない嬉しい変化も起きていました。1歳の夏に皮膚を掻きこわして以来、ずっと抜け落ちて禿げたままだった胸の毛が少しずつ伸びてきて、その夏の終わり、およそ8年ぶりに、ふさふさと生えそろったのです!
昨年の秋から今年の春にかけて、ジェニーの体内のお掃除は続きました。顔周辺の痒みだけがなかなかおさまらなかったのですが、毎年春になると全身の皮膚が象の肌のようにガサガサになってはがれ落ちるということがここ数年続いていたのに、今年の春はそれが全く起きず、完治が近いことを感じさせました。

6月になり、フィラリアの予防薬を飲ませたことや、高原で遊んでノミがついた時にやむなくフロントラインを使ったことで一時的に悪化したりしていたものの、痒みはどんどんなくなっていきました。
そして今、健康な子でも皮膚のトラブルが起きやすいほど蒸し暑く湿気の多い日が続きますが、ジェニーにはそんな兆候は全くなし!顔や身体を掻く姿もほとんどみられなくなりました。この9年間の苦しみも嘘のようです。
10年目にしてやっと、何の心配も無い元気な身体を取り戻せたことは、本当に有難く感慨深い思いです。私たちは、ジェニーとの生活を通して、身体が出しているサインをしっかり見極めることの大切さ、自分自身でトラブルを克服する力をつけてあげる大切さを学びました。
また、喋ることができない愛犬を守るためには、私たちがその分強さと信念を持たなければならないことも・・・。
いろいろなトラブルを抱えて、かつての私たちのように諦めかけてしまう飼主さんもいらっしゃると思いますが、後悔しないためにも、愛犬にとって一番いい方法を考えてあげてほしい、と心から思います。 どんな子でも、決して遅すぎることはないのですから・・・。



ビッグウッドでは、「アレルギー、アトピー、眼病、皮膚疾患、関節炎、内臓疾患など、病気の原因は『食』にある」と伝えつづけてきました。
愛犬の食事による闘病体験や、食事を切替えた改善の体験を募集させていただき、直接お客様に取材させていただいております。
取材させていただいた皆さんともに「同じような病気に苦しむワンちゃんの飼い主さんのお力になれるなら・・・」と力強くおっしゃってくださいました。
どんな改善の体験でも結構です。まずはご連絡ください。基本的には、お電話でのインタビューとなります。後日、その内容を当方にて文章化させていただきます。
★体験記の募集については⇒相談室 佐山へ。