【ワンちゃんと飼い主さんの体験記】

はぐくみ通信に掲載した『ワンちゃんの飼い主さんたちの闘病の体験記』を随時
ご紹介させていただきます。
ビッグウッドでは、今後皆様の体験談をご紹介させていただき、お客様の貴重な
体験を次のお客様に伝え、たくさんの愛犬の命が生き生きと輝く橋渡しをさせて
いただきたいと思っています。



『「この子は私が守る!」という思いで、乗り越えてきました 』

兵庫県 薮田様 チャッピーちゃん(ヨークシャーテリア 5歳 男の子)

生後6ヶ月で我が家に来たチャッピーは、体重1kg足らずで、ペットショップの人からは「この子はごはんを食べるのに時間がかかりますが、これも個性と思ってください。」と言われるほど、とにかく「食べない」子でした。ごはんの時には、1時間以上かけて、無理に一粒ずつ食べさせることもしばしば。フードをあれこれ取り替えてみても、最初こそ物珍しそうに口をつけますが、すぐにプイと横を向いてしまいます。

チャッピーちゃん・・・


獣医さんにも相談して、偏食にならないようにと、フード以外は一切あげないという根競べをしましたが、とにかく頑固。3日間ほとんど飲まず食わずで押し通すのです。おしまいには、獣医さんに栄養が足りないと点滴を打たれるありさまで、ほとほと困り果ててしまいました。
しっかり栄養がとれていないせいか、被毛も部分的に乾燥しているところと脂っぽいところがあり、その上あちこち痒がって皮膚が赤くなるたびに、ステロイド軟膏を塗って落ち着かせていました。
そんな中、初めての混合ワクチンを接種したのですが、帰宅して30分も経たないうちに、恐ろしいことが起きました。チャッピーの全身が火の玉のように真っ赤になり、のたうちまわりだしたのです。アナフィラキシーショックでした。真っ赤に充血した白目を見開くようにむきだし、こらえきれないように部屋中を走り回ります。そのままショック死してもおかしくないほどでした。
突然のことに驚き、死んでしまうかもしれないと恐怖にうたれながら、とにかく水で冷やしたタオルで身体を包み、抱きかかえましたが、チャッピーはもがき暴れます。そんな症状が30分ほど続き、だんだんと和らいで、やっと落ち着きを取り戻しました。静かになったチャッピーを抱いて、生きているかどうか、顔を覗き込んで何度も確かめました。
健康状態が万全でなかったこと、9種混合という強いワクチンしかなかったこと・・・原因はいろいろと考えられますし、いろんな悪条件が重なり合い、起きた事故かもしれません。
けれど、何も考えず簡単にワクチンを接種させてしまったことに対する後悔と、ワクチン接種の危険性を強く感じた出来事でした。
また、このことをきっかけにして、今まで健康上のトラブルが何かあるたびに、薬を使ってとりあえずおさめてきたことへの不安が生まれました。


1歳を過ぎても、皮膚の痒み、赤みは良くならないままのチャッピー。このまま、何の疑問も持たずにお医者さんに任せきりにして良いのだろうか?この子を守れるのは私しかいないのに・・・そう考えるようになった頃、友人からビッグウッドのことを聞き、試してみることにしたのです。
食が細いと思っていたチャッピーですが、驚いたことに“スパミール”は最初から大喜びで、あっというまにたいらげてしまいました。
今までフードを食べなかった子が、“華”や“スパミール”だけは初めからガツガツ食べたという話は、以前の体験記で拝見していましたが、チャッピーもその子たちと同じでした。
チャッピーがあれほどまでに今までのフードを嫌がっていたのは、その中に含まれている添加物などの化学物質や、酸化した匂いなどを本能的に感じとって拒否していたのではないか、ということに気づきました。
まるで別の犬のような気持ちの良い食べっぷり!それは切り替えて3年以上経つ今も変わらないことからも、あの子自身が「自然な食事」を選ぶ能力があったことが判ります。
しかし、ビッグウッドのフードに順調に切替えが進んでしばらくすると、皮膚の赤みは赤黒く変色してべたつき、今までみられなかったフケが大量に出るようになりました。シャンプーをした次の日には、もう小さな粉状のフケが出てきて、2日目にはそれがだんだんと大きくなり、3日目には湿り気を帯びてきます。4日目になると、フケはさらに脂っこく黄味がかって、べっとりと練り合わせたうろこ状になり、痒みはどっと増してくるのです。最初は背中だけにみられていたその症状が、だんだんと全身に広がってきました。毛穴が脂でふさがれるほどべたついているので、たまらずシャンプーを繰り返していました。
このような体内のお掃除は、しっかり出し切ってしまうことが大切になるので、外側からのケアについては体内のお掃除の補助的な役割しか求められないということは、相談室のお話で納得していました。
また、あまり頻繁にシャンプーを繰り返し皮膚を乾燥させてしまうと、身体はますます皮脂を分泌しようと働くために、かえって皮膚がべたついてくるというアドバイスも受けました。
それからはシャンプーの回数を減らして、べたつくたびにぬるま湯で行水したり、お散歩の時には、肌に少しでもやさしいものをと、私の綿100%の着古しのTシャツをチャッピー用にリフォームしたものを着せて、少しでも体の表面を清潔に保つように工夫していました。
1年間その状態が続きました。毛はあちこち抜け、皮膚は赤紫色です。あまりの姿に、家族からは病院で診てもらったほうがいいのでは、という声があがりました。
しかし、病院に行けば、昔のように痒み止めや炎症を抑えるための処置をされるでしょうし、今の様子からして、強い作用がある注射を打たれる可能性もあります。
それは、私たちの気休めにはなっても、今頑張っているチャッピーの身体に必要なものとは思えませんでした。特に、初めてのワクチンでショック状態に陥ってしまったチャッピーに、どのような影響を与えるかわからない薬物を使うことは出来る限り避けたかったのです。ついに家族も、チャッピーのことは私に一任すると理解してくれました。
そして、フケは4割ほど減ったものの、他に目立った改善はみられないまま、さらに1年が過ぎました。もしかしたら一生このままでは・・・?全く先が見えない日々に、葛藤や迷いを覚えることも少なくありませんでした。一時期、辛くてたまらず、ギブアップしようと相談室にお電話したことがありましたが、当時のスタッフだった内藤さんに励まされ、後日お手紙まで頂いたことがありました。
本当に落ち込んでいた時だっただけに、その言葉ひとつひとつに救われたことを覚えています。
そして、そんなぼろぼろの見た目に反して、チャッピーの食欲、元気さは全く衰えなかったことも、私を勇気づけました。また、“スパミール”に加えて療法食を始めてからは、胸板をはじめ、全体的に筋肉がつきがっしりとした身体つきに変わってきたようでした。
それから半年ほど過ぎた頃、ようやく少しずつ、目に見えた変化がみられるようになりました。皮脂の過剰分泌が落ち着いてべたつきがなくなり、フケもどんどん少なくなってきたのです!
皮膚の色も、きれいなピンク色に近づいてきました。そうなると、状態が安定するまでは本当にあっという間で、昨年の暮れから、療法食も一旦止めて様子を見るようになりました。

そして今、チャッピーはすっかり綺麗な皮膚と被毛を取り戻しました。相変わらず元気いっぱい、食欲旺盛で、仔犬の頃の気力のない面影は、もうどこにもありません。
一定の期間以上、シャンプーをしないでいると、特に梅雨や夏場は、皮膚の表面はところどころ赤くなり、痒みが出るようですが、様子を見てシャンプーの期間を調整できるようになりました。
2年間、悩んで時には挫けそうになりながらも、チャッピーの自然な力を信じて続けてこられたこと、薬物などを使わずにチャッピーを守ってこられたことを、とても嬉しく思っています。
いつも支えてくれた家族、スタッフの内藤さんや松崎さんに心から感謝しています。
これからもどうぞ宜しくお願いします。




ビッグウッドでは、「アレルギー、アトピー、眼病、皮膚疾患、関節炎、内臓疾患など、病気の原因は『食』にある」と伝えつづけてきました。
愛犬の食事による闘病体験や、食事を切替えた改善の体験を募集させていただき、直接お客様に取材させていただいております。
取材させていただいた皆さんともに「同じような病気に苦しむワンちゃんの飼い主さんのお力になれるなら・・・」と力強くおっしゃってくださいました。
どんな改善の体験でも結構です。まずはご連絡ください。基本的には、お電話でのインタビューとなります。後日、その内容を当方にて文章化させていただきます。
★体験記の募集については⇒相談室 佐山へ。