【ワンちゃんと飼い主さんの体験記】

はぐくみ通信に掲載した『ワンちゃんの飼い主さんたちの闘病の体験記』を随時
ご紹介させていただきます。
ビッグウッドでは、今後皆様の体験談をご紹介させていただき、お客様の貴重な
体験を次のお客様に伝え、たくさんの愛犬の命が生き生きと輝く橋渡しをさせて
いただきたいと思っています。



『一進一退の6年間。長い長いトンネルをやっと抜けたような気がします』

千葉県 外山様 おじゃ丸くん(ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア 6歳)

今年6歳になる愛犬、おじゃ丸が、外見上全く問題のない状態で過ごせたのは、生後6ヶ月で我が家に来た最初の数週間だけでした。それから1ヶ月経たないうちに両わきの被毛がどんどん抜けるようになり、あっというまに身体全体に広がり、まる裸状態になっていったのです。
病院では、「男性ホルモンが普通より少ない」ためにホルモン剤で刺激して分泌を促すしかない、との診断。まだ生まれて半年ちょっとの仔犬だというのに何度もホルモン注射をされてしまいました。

おじゃ丸くん


しかし治療の効果はみられず、却って身体を頻繁に痒がるようになってしまったのです。今度はそれをステロイドで抑えるようになりました。ますます症状はひどくなるばかりで、一向に改善の兆しは見られません。かといってステロイドを止めると以前にもましてひどく痒がるために断ち切ることもできず、悪循環に陥ってしまいました。
おじゃ丸が1歳になる前、薬や処方食に限界を感じ、何か他の方法は、と模索していた頃、ビッグウッドに出会いました。早速相談窓口に電話し、お話を伺う中で、ステロイド常用の危険性を痛感した私は、薬を一切やめて食事による根本的な体質改善に賭けてみようと決意しました。
最初の3日間、おじゃ丸はスパミールを全く口にしようとせず、頑固に拒否していました。
けれど、ここで止めてもとの食事に戻せばまた同じことの繰り返し。この子はずっと苦しみを抱えて生きていかなきゃならない・・・そう思うと、簡単にくじける気にはなりませんでした。
そんな気持ちが通じたのか、4日目、それまで水しか飲まなかったおじゃ丸が、ついにスパミールを食べてくれたのです。しかし、ホッとしたのも束の間、それからが長い闘いの始まりでした。

お花の中で・・・

身体の毛がほとんどない状態でほぼ1日中、痒がり、体のあちらこちらを掻き毟るために、ほぼ全身血だらけになり、皮膚ごと歯で噛みちぎる音が聞こえるほどでした。全身にかさぶたができ、ウェスティ特有の白い被毛がほとんどない上に皮膚は色素沈着して真っ黒です。とても本来の犬種には見えない状態のおじゃ丸を同情や好奇の目で見られたくないと、散歩へ行くのにも人通りの少ない時間帯や場所を選んでいました。
当時、ビッグウッドにはまだ今のようなホメオハーブ療法食はなく、様々なハーブを直接食事に混ぜて与えていました。スパミールには慣れて、喜んで食べるようになったおじゃ丸も、ハーブの強い香りは嫌がってなかなか食べてくれません。ハーブ・カプセルをそのままオブラートやチーズにくるむなどしてなんとかごまかしながら、毎日悪戦苦闘していました。
一進一退のまま4年の月日が過ぎ、この子は一生このままだろう、と諦めかけたことも数え切れないほどでした。薬が解決にならないことは経験上わかっていましたので、オーガニックの食材を使った食事で少しでも楽に長生きできるなら、それでいい。家族全員、そう思うようになっていたのです。
その後もくじけるたびに、何度もビッグウッドの内藤さん、松崎さんに励まされ、「今まで頑張ってきたことを無駄にしたくない。望みを捨てず、あせらずやっていこう!」と気持ちを新たにしていました。そのうち、今までの姿がウソのように、白い毛が生えてきたのが一昨年の冬頃でした。
見違えるほどに被毛が生えそろい、今まで悩んでいた皮膚のトラブルなど全く判らない状態になりました。家族全員で喜んでいたのも束の間、春先になってから、またしても酷い痒みがぶり返し始めたのです。夏になると、掻いたところがあちこち膿み、愛犬活力源やハーブのエッセンスを1日に何度もパッティングしていました。膿みがでるのは、身体が一生懸命戦っている証拠。その力をしっかり出せるようにしてあげたいと私も必死でした。
長年溜め込んだ体内の化学物質をすっかり取り除くには、やはり数年はかかると聞きました。
ぬか喜びに終わったおじゃ丸のきれいな状態が本来の姿。その姿を取り戻すためにはまだまだ時間がかかるのだと自分にも言い聞かせ、気を取り直してまた食事による改善に取り組みました。
それからまた数ヶ月が過ぎたころ、だんだんと痒みが和らいできたように思えました。そして身体を掻く頻度が減ってくると同時に、またしても新しい被毛が伸びてきました。
そして今、長い間「因幡の白ウサギ」状態だった身体に、すっかり綺麗な被毛が生え揃ったのです。今度こそ、汚れきっていた身体が、やっときれいに浄化されたような気がします。
おじゃ丸はペットショップからきたために、どのような血を受け継いできたのか詳しいことはわかりません。しかし、同じ母親から生まれた犬たちの中に、おじゃ丸より7歳も年上の子がいることを知った時、この子たちの母犬は人間の約四分の一しかない寿命のほとんどを、おそらく粗悪な食事を与えられ、繁殖のためだけに使われてきたんだ・・・とぞっとする思いでした。

ペットショップなどの利益のために犬たちが酷使される現状が変わらなければ、同じように苦しむ犬はなかなか減らないのだと思います。
今のおじゃ丸は元気いっぱい、夜はぐっすり眠り、昼間は思い切りはしゃぎ遊んで、やっと本来の犬らしい生活を満喫できるようになりました。あきらめずに何年間もおじゃ丸と一緒に頑張ってきて、本当に良かった!
ビッグウッドの皆さん、これからも私たちをよろしくお願いします。

おすましして♪



ビッグウッドでは、「アレルギー、アトピー、眼病、皮膚疾患、関節炎、内臓疾患など、病気の原因は『食』にある」と伝えつづけてきました。
愛犬の食事による闘病体験や、食事を切替えた改善の体験を募集させていただき、直接お客様に取材させていただいております。
取材させていただいた皆さんともに「同じような病気に苦しむワンちゃんの飼い主さんのお力になれるなら・・・」と力強くおっしゃってくださいました。
どんな改善の体験でも結構です。まずはご連絡ください。基本的には、お電話でのインタビューとなります。後日、その内容を当方にて文章化させていただきます。
★体験記の募集については⇒相談室 佐山へ。