*このエッセイは、ビッグウッド代表 大木 政春によるものです。
 「ビッグウッドのフードに対する想いやこだわり」をみなさんにお伝えできたら幸いです。




ドッグフード奮闘記
第37回 一筋縄ではいかないハーブの組み合わせ

ハンナは、私に「華」「スパミール」以外にも、なんと32種類のレシピを作ってくれました。私はいてもたってもいられず、これら全てのレシピも共鳴機器で測定してみました。すると、それらはみな異なる特徴の周波数を持ち、それぞれがある種の病気別コードに合わせたとき、個々の病気の波形を元に戻す、つまり健康状態の波形に修正するように作られていました。おそらくこれらのレシピは、全体的な健康を強化する「華」や「スパミール」と異なり、それぞれの病気に対して部分的に強く働きかける内容のサプリメント的要素が強いものだったのです。

その当時、ハンナから「日本における犬の病気の代表的なものを教えて?」と言われ、32種類の病名を伝えたと思います。そしてハンナはそれぞれの病気を改善するような波長のハーブを組み合わせてくれました。それらのレシピひとつひとつを慎重に測定した結果、すべてのレシピが個々に、特定の病気を改善する方向に働く的確な波長を有している事に驚かされました。そしてさらに驚くべき事も同時に解りました。

それは、これらのレシピ同士や「華」や「スパミール」といったものとを何種類か混ぜ合わせても、それぞれの働きかける特徴を保つという驚異的な数値を出すことでした。ハンナやワニ−タならびにクラークに、いつも注意されていた事は、ハーブの組み合わせはとても難しく、良い物だけを混ぜても悪くなるし、良い物同士をたくさん摂取しても逆効果だということでしたから、ハンナに作っていただいたこの多くのレシピがどれをとっても相殺もしなければ互いに影響されることもないという事にあらためて驚かされました。

ハンナの知識を全て集約して組み立ててくれたこれらのレシピに、私はものすごく深いものを感じ、またものすごく偉大なものに感じました。

ここまで来るには、幾多の失敗もありました。例えば、ハンナのレシピ通りに何回組み合わせても製品として成型してしまうとハンナに「これはだめ!レシピ通りの波長じゃない!」と何回もつき返されました。おそらく、機械を使って成型する段階でどこかちぐはぐな物になってしまっていたのでしょう。製造方法もいくつか修正工夫をし、それでもだめなものに関しては、そのだめになってしまう波長を修正する為のハーブの組み合わせを追加したりして、数ヶ月悪戦苦闘をした事もありました。

食事というものは本来、ただ栄養やカロリーを摂取すれば良いというものではなく、なるべく自然に近い食材を、丸ごと少しずつ豊富に摂る。そして、なおかつ、目に見えない自然のバランスを壊さず摂取する事が、病気を予防したり治したりする力、つまり自然的防衛組織を身体に築く事につながるのだということを教えていただきました。この自然バランスを損なうものには、たとえどんなに栄養があっても、それは生命への健康の助けにはならないのだという事を身をもって痛感しました。


(Vol.38は2004年9月にアップします。お楽しみに!