*このエッセイは、ビッグウッド代表 大木 政春によるものです。
 「ビッグウッドのフードに対する想いやこだわり」をみなさんにお伝えできたら幸いです。




ドッグフード奮闘記
第33回 ますます不思議な共鳴波動

ハルダ・クラーク博士の研究所は、サンタフェにある為、ロサンジェルスからレンタカーを借り、ロングビーチやサンディエゴといった素晴らしい海岸線を眺めながら南下していきました。研修は共鳴機器の機械システムについて知る専門的なものであったためか、生徒も10数名と少なめでしたが、聞く所によると普段行われている癌の治療や予防講習会などは、30名近くの人が毎週訪れるのだそうです。

2泊3日で行われた研修では、それぞれ決まった席につき、共鳴機器での様々な検体の共鳴音や波形の特徴や共鳴の是非について確認をしていく作業を行いました。

何千もの細菌やウイルスや金属や化学合成成分といったものが、ガラス板に標本としてはさまれ、ファイルしてあります。それらの中から同じ検体を選び出し共鳴機器の右と左の電極につなげ、共鳴音と共鳴波形を観察していきました。右側の電極の先につながれた検体と、左の電極の先につながれた検体の間には、私自身の身体が存在します。つまりその検体同士は私の身体を通してつながっているわけです。共鳴機器は私の体の変化を読み取る機械であり、共鳴音や共鳴波形は、私の身体の変化を音や波形にしているというしくみのようです。私の体を通して共鳴するものと、共鳴しないものとは明らかに音も波形も違いました。

何千もの検体をひとつずつ共鳴するか否かを確認していき、最初に感じた事は、それがどんな検体でも共鳴する音や波形は同じということでした。ということは理屈はいたって簡単で、単に同じ分子構造や成分であれば、右の電極の先につながれた物質と左の電極の先につながれた物質が一致して、同じ物という判断をしているだけの事なのです。

しかし、これが応用編になってくると、何がなんだか解らなくなってきてしまうのです。例えば、検体そのもの同士ではなく、右側の電極に検体をつなぎ、左側にその検体と一致する分子が存在する物質、まったく人間の普通の感覚では共鳴するはずもないもの、例えばアルミニュウムとチーズなどをそれぞれにつなげ共鳴させてみると、なんと共鳴してしまうではありませんか。

このあたりから、単純明快な同一物質同士がそれを同じ物と捉える共鳴反応という簡単な理屈から外れて摩訶不思議な世界に入っていってしまいます。実はこのチーズには、アルミニュウムという物質が実際に存在していたのだそうです。
  この応用編もしっかりとマスターしないまま、研修は次のコンピューターを使った病気コード検体と実際の人や動物、ウイルスや細菌検査に進んでいってしまい、ここではさらに複雑な身体の磁場調整という作業も加わりました。なんだか訳が解からないまま進んでいったのですが、解らないながらも何かものすごい事を体得している気がしてなりませんでした。

(Vol.34は2004年5月にアップします。お楽しみに!